採集記管理No.P１９９

奈良県の某山での春の女神ギフチョウの撮影
（採集日 2017.04.16）
　　

そろそろ　春の女神が　出て来る時期じゃないでしょうか！本日の気候は気温も高く　晴天で　時期的にもドンピシャで　行くのなら今日ですね♪ギフチョウで行くのなら　行きたい場所が１つあります。ギフチョウが目的では　私は９年ぶり行くことになる奈良県の某山です。この某山では2015年02月より　ギフチョウが採集禁止となり　それ以降は　ギフチョウが増えたと言われています。私は　私は蝶は基本的に撮影のみで　採集はしておりませんので　採集禁止になっても　影響は全くありません(笑)。私の家では　標本箱が　増えすぎて　かみさんよりクレームが殺到しております。蝶を採集して標本にすると　間違いなく標本箱が更に大幅に増えるのは間違いありませんから・・・・・。９年前に来た時には　朝早くから採集者が溢れて　場所取りが激しく　他の人がそこに近付こうものなら　厳しくにらまれて　追い返されました。またカタクリやカン葵などの　養生地を踏み荒らしたのも採集者達でした。ですから　この山では採集者の評判が悪く　観光客や撮影者などは　採集禁止という措置に関しては　好評で肯定的であります。私が　9年前に　ここに入った時には　他の採集者に遠慮して　他の採集者が入らなかった　桜の花狙いで　辛うじて３ex見つけて撮影した思い出が有りました。今日はこの山で気兼ねなく　自由に撮影できそうです。ロープウェイに乗り　悠々と山にはいりましたが　流石に関西では知られた山です！　沢山の撮影者が　来ていましたね！！さて　撮影マニア達は　何を目指しているかと云うと　カタクリの花に吸蜜をしているギフチョウの決定的な瞬間を　目的に　ここぞという場所に座って待ちます。同好の者が　隣に来ても　仲良く隣でカメラを持って待ち続けます。実に友好的で　トラブルも有りません(笑)。ロープウェイより　降りたら　とにかく歩きまして北の尾根を目指します！ただ気温は　山の麓では　暑さを感じて居ましたが　ここまで上がって来ると　少し涼しさも感じます。ただ　それでも長袖の厚めの生地のボタンダウンのシャツ1枚を着ているだけで過ごせるのは　この時期としては暖かいのでしょうね。さて　私はなぜ尾根を目指したかと云うと　この山では尾根沿いに　カタクリが多いためです。さてさて歩き始めて　直ぐに尾根沿いの道を横切るように　沢山のギフチョウが　飛来してきます♪それも２～５ex程度と纏まって　飛んで来ます。噂は真実でありました！この山には　ギフチョウが　確実に増えています。それも　美しい完品が多く居ますね！しかも　まだ少しだけ　涼しいため　飛来して来ても　そんなに速く有りませんので　写真撮影も比較的　楽です。単にギフチョウの撮影だけでしたら　楽勝でしょうね。カタクリの花に関しては　まだ咲き始めでしょうね・・・・・・咲いているカタクリは　まだまだ少ないですね。また　スミレや他の花もまだ少ない段階ですね。という事は　まだ少ない咲いているカタクリに　目星を付けて居れば　ギフチョウが飛来してくる確率は　かなりの高さになります。尾根道の途中で出会ったベテラン写真家の方に　お聞きしても　今日はチャンスですよ♪との言葉を頂きました。そのうちに　2ヶ所ほど　条件の良いカタクリの花がある場所に　絞り込みました。その2ヶ所のうち　1ヶ所は　既にベテランの写真家の方が　陣取って居ます。その方にお聞きした所　もう既に　カタクリの花とギフチョウの吸蜜の写真を撮られて居ました。その写真を見ましたが　見事な物でした！デジカメですと　画像が直ぐに見れるのが良いですね。その方は2時間も粘って　撮られたそうですが更にここで粘って　2回目を待つそうです。私はここを移動して　他のもう1か所の場所に陣取って　待ちましょう！そこにはまた新たな撮影者も加わり　2人で待つことになりました。その方も　かなりのベテランで　以前は採集して標本をしていたのですが　もうかなり昔に止められて　写真家の道を歩んでこられたとのこと。昔の苦労話や　撮影のポイント選びのノウハウなどをお聞きしながらも　ギフチョウ談議に花が咲きました。しかしながら　なかなか　ギフチョウが　思ったようには飛んできてくれません(´；ω；`)ｳｯ…。私は　途中　お弁当を食べたりしてかなりの時間をそこで待ったのですが　少し違う場所も覗いてきましょう！という事で　少し歩きました。望遠カメラが有れば　　撮れそうなポイントが　有りそこは3回ほど　カタクリの花に吸蜜するギフチョウを目撃出来ましたが　私のコンデジでは　無理でした。やはり接写できるポイントでなければ　コンデジの私には無理な様ですね。という事で　先ほどの場所に戻りましょう。戻って見ますと　先ほどの方はまだ居ましたが　なんと　先ほどの方は　ギフチョウがカタクリの花に吸蜜している写真を撮られていたでは有りませんか！私が消えた合間に　そのシャッターチャンスが　訪れていたようです。その方は　笑顔満開で　撤収して行きました。その方に見せて頂いたその瞬間の写真は　とても素晴らしいものでした。私にとっては　大いに悔いの残る瞬間でもありました。痛恨の極みとは　このことでしょう( ﾉД`)ｼｸｼｸ…。

今日は　私の経験上，めったにないチャンスの日でした。他の写真家の方々に聞いても　こんなに条件の良い日は　そうそうないと口を揃えて　言われており 私がふらふらとしている間に　皆さんは　チャンスを確実にものにされていましたが　私には撮れなかった。間も悪かったし　カメラの腕も悪かった・・・・・・・。無念だし悔いもあります。今日は実に多くの方が良い写真を撮れたみたいでした。私は　ガックリと肩を落として　家路につきます。ギフチョウの写真を撮り続けてもう長いのですが　私に足りないものが　有るのが判った日でもありました。採る採集も甘くないのですが撮る採集も　奥が深く甘くはないですね。やはりベテランの写真家は　確実に　少ないチャンスを　ものにしていきます。経験だけではないです・・・・・・・・。