採集記管理No.J１１９

京都府某所でのネブトクワガタの材割り採集記
　　　　　　　　　　　　　　ー寒冷地でのネブトクワガター
（採集日 2011.01.10）

今週は　3連休なので　３連休最後の日の成人の日に　なんとか採集に行けました。ただ　夜から家族との用事が　有るため　早く家を出て　早めに帰還しないといけないので　どうしても近場になります。最近，大阪では　私の住んでいるマンションの近くに　高速道路が　開通して　近くのインターから乗って　京都府＆滋賀県が　かなり近くになりました！！これは　私にとっては　好機到来です♪。近畿地方を　メインの採集場としている私にとって　京滋地方（京都＆滋賀）は　あまり行けていなかったので　これから多く出没する予定です（笑）。

京都府某所での広大な森です。 植生も多彩なためネブトクワガタのホストとなる木を 今回は　絞り切れなかったですね。 ただ　虫の棲む森としては　良い環境ですね。

今日は　朝早く出るつもりが　手間取り　かなり遅くなりましたが　近くなった京都に　思ったよりも早く到着です。京都は大阪と同じ関西では　有りますが体感温度的には２〜３℃低い感じで　北陸などの寒冷地に匹敵する場所です。この日も　京都に入るなり雪が舞い　寒さが身にしみます。やはり京都は寒い！！これこそが　私の本日の狙いです。ネブトクワガタというのは　暖地性のクワガタですが　日本列島を北上して　寒冷地にも適応していき　徐々に　生息域を　広げて行きました。温暖な地である九州，東海地方，南関西地方といった大産地では　ネブトクワガタ採集は比較的容易ですが　寒い地方では　生態も良く知られておりません。私は関西でも比較的寒い　能勢，兵庫県西北部と言った場所での材割り採集歴が有りますが　比較的苦手にしておりました。というのも大阪，和歌山などとは　比較に成らないほどの難易度があります。私はその為に　兵庫県で　林床掘り，竹藪ネブト，大阪でも　クヌギの根っこ掘り採集などとネブトの本質の迫ろうと　採集してきました。さて今日は　どうなることやら・・・・（笑）。
今日，私が訪れた京都の広大な森は　赤松，クヌギ，コナラ，竹などの御馴染の木のほかにも多彩な植生で土の感じも良く　クワガタやカブトは　もちろんののこと　虫の棲む森としては　良い場所です。ただ　余りに広いため　今日，来た時間だけでは足りないかも・・・・。とりあえずは　全体の森の中を散策します。最初は倒木を中心に見て回りますが　全く反応がありません。ネブトクワガタのネの字も見当たりませんね。比較的暖かい和歌山，大阪では　倒木を　起こしたら　幼虫が　転がっていることは　良く見る光景ですが　寒い地方に行くと　あまり見れないように思えます。やはり暖地性ネブトクワガタにとっては　材の中，土の中に入り込まないと　寒さを凌げないのかもしれませんね。倒木，根っこなどの材を割ることにします。小高い丘を少し下りた場所に　落ちていた比較的堅くて太い倒木のなかでも枝の付け根部分の比較的堅い部分の鉈で割ると最初の黒い虫が1匹出てきました。ネブトクワガタ♂の成虫です。やっと出ましたか！！苦労して苦労してのネブトクワガタの♂成虫でした，これで　やはりここを探せばネブトクワガタが居るんだと確認できました。勢いを得たので　辺りで材を割って行きますが　後は全く続きません。居ないですねぇ〜，丘を降りて行く道を途中で横切り　斜面の下の方で次に探してみますと　これも堅い小さな倒木があり　それを割ると　これもまたネブト幼虫が　1匹でてきます。苦労して苦労して広範囲のなかで　1匹見つけるのが　やっとの非常に　しんどい採集が続きます。しかも　硬い材の中に　入り込んでいます。途中で　おまけのスジクワやコクワ幼虫も見つけていきますが　なかなかネブトクワガタ幼虫には　巡り合えません。

材の中に居たネブト成虫	材の中に居たネブト幼虫

ここのポイントがそうなのか　寒冷地がそうなのかは判りませんが　私の場合，関西北部では　こういう採集が続いております。最終的にネブト成虫１ex, 幼虫３exと　その場所にネブトの存在は確認できましたが　あの広い森のなかで　ネブトクワガタが　これだけとは　考えに難く　今日は私が探しきれなかったと思いますし　私の力がまだ足りないのだなぁとも痛感しました。絶対にどこかにネブトが　沢山居る場所があるはずですが・・・。今日は時間も少なく　これでこの場所を後にしますが　次回，此処に来る時には　スコップを持参してきて　もっと根っこを攻めてみようと思っております。
また　ここのポイントでは　ホストとなる材は赤松でもないような気もします。ただ　これらのことは　あくまで推定でありまして　今回は何の収穫もありません。

私は　前々より感じていたのですが　ネブトクワガタの寒冷地における採集が課題ですね。その課題を薄々感じてはいましたが　なんとなく逃げていたのでしょう。その課題を克服しなければ　私のネブト採集も関西をはなれて　北陸,東北に行くという夢には辿り着かないとの感じました。 たぶん　次のネブト採集も寒冷地にトライするでしょう（笑）